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新宿で働くIT系プロダクトマネージャーが語る会社員の働き方・生き方

上司と部下の信頼関係の話

チームマネジメントの経験が長くなればなるほど最近思うことがあります。

それは「上司と部下は力関係ではなく、信頼関係で成り立っている」ということです。

 

今、私はプロダクトマネジメントのチームをもっており、自分以外で4名のメンバーがいます。

うち3名は自分よりも年齢が7つほども高いメンバーです。男性2名、女性1名です。

私がプロダクトマネジメントを10年ほど経験を重ねてきているのに対して、メンバーの皆さんはここ数年で部門に異動をしてきた方々です。

異動してきたあとは、同じ部門でもお隣のチーム、、という形でしたが、組織変更の結果として私のチームに統合されることになり、私の部下になったという運びですので、私が選んだわけでも、部下から指名されたわけでもなく、運命的にこういった形になりました。

 

プロダクトマネジメントのチームですから、私も含めて各メンバーが担当製品をもっています。担当製品の細かなことは各々の方が圧倒的に詳しいです。

その中で、私のマネージャーとしての仕事は各メンバーの間に落ちてしまうような仕事を調整したり、全体として何を成し遂げたいのかを設計したりして、うまく全体が回るようにすることです。

このため、私からメンバーの皆さんにいろいろと状況を聞いて、全体として判断を進めていくということをする必要がありますし、実行のために何らかの業務指示を出すこともあります。

 

しかしながら、ここで気を付ける必要があると感じているのが「上司だからといって、みんなが私の話を聞いてくれるわけではない」ということ。

 

私は今のチーム編成になる以前は、もう少し若手ばかりのチームを持っていました。

「状況を聞いて指示を出す」、これがわりと当たり前にまかり通っていたのですが、それは「後輩が先輩の言うことを聞く」という日本の文化として比較的当たり前の構図が前提にあったからです。

仮にそれがなくても、会社ですから、方針を上で決めて、下にいくほどそれを実行するために動く、そのために適切な指示を出す、、というのが当然の構造のはずなのです。

 

ですが、そうは言っても人は感情で動く生き物です。中には、年下の上司がいきなりやってきて、そこから何らかの指示をもらうということが心情的にひっかかる人だっているということです。「状況を聞いて指示を出す」ということがそう機械的にスムーズにいくとは限りません。

 

ここで重要になるのが「信頼関係」という概念だと感じています。

端的に言うと、「この人は頼りになるな」という感情を相手に抱くことができれば、相手が年上だろうと年下だろうと、男性だろうと女性だろうと、会話のキャッチボールが適切にできるようになって、仕事が進むようになるということです。

 

例えば、自分よりも10個くらい年上で、従来あまりコミュニケーションをとったことのない人がいきなり自分の上司としてやってきて、「状況はわかった、じゃああれとこれやっといて」と言われたときにどう思うでしょうか。

または、自分よりも10個くらい年下の人が上司としてやってきて、同様のことがあったときにどう思うでしょうか。

 

いずれの状況においても、命令されたらやるといえばやるかもしれませんが、ポジティブな感情を抱く人は多くないかと思います。

この時、「相手との信頼関係を築こう」という思考を持っているメンバー、かつ時間に余裕があれば、とりあえず言われたことに対して全力でアウトプットをするのではと思います。そうでなければ、いったん最低限のアウトプットをしてくるのかなと思います。

経験上、後者の方が多いです。「いやぁ、私はもともと違うことを考えていたんだけどなあ…」と思いながら、なんとなくアウトプットしてくるようなケースもそれです。

 

逆に、新しくきた上司のことを以前からよく知っていて、すでに互いのことを理解しあっている場合には、何か指示を受けても全力でより組みやすいかと思います。

 

つまり、メンバーがパフォーマンスを出せるかどうかはポジションパワーによる指示ではなく、「信頼関係」によるものということかと自分では帰結しています。

 

チームマネージャーとしての役割のひとつに、「チームで成功をおさめる」ということがあります。そのためには「メンバーのポテンシャルを引き出す」ということが必要なのは言うまでもないことです。 

うまくメンバーに納得してもらって最高の仕事をしてもらうためには、「この人の言っていることを理解して、この人のために良いアウトプットをしよう」と思ってもらうことが重要な点のひとつと思います。

 

そのためには、上司が部下から「信頼を得る」という活動を意識的に行う必要があります。「部下の話をよく聞く」、「ちょっとコーヒー買ってきてあげてゆっくり話をする」、「困っていることを解決してあげる」などなど、普通に人として人間関係が構築できるかどうか、ここがコツになると思います。

 

「上司だから部下は言うことを聞く」のが当たり前ではなく、相手を人としてみて「あなただから貢献したいと思う」という関係にお互いがなれたとき、最高の仕事ができるはずです。

自分の話を聞いてもらう前に、まず相手と信頼関係を築くこと。ポジションパワーに頼るようなコミュニケーションの仕方をしていても、質の高い仕事はできない、こんなことを日々考えています。

佐藤可士和展にいってみた

行ってみました。佐藤可士和展。

 

私はもともとアート的なものにはあまり興味がなければ、美術館にいこうなどと考えることもなかった人間ですが、「13歳からのアート思考」という本を昨年読んで以来、興味を持つようになりました。 

 

今回の佐藤可士和展は、単なる広告表現ばかりではなく、企業のあり方や街のあり方などにおよぶところまで手掛けられた例もあり、「デザイン」の奥深さを感じることができます。そのため、普段はアートなどに関心がないとしても、マーケティングや営業、企画など、ビジネスの前線で活動する方にはとても面白いものだと思います。

 

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場所は六本木にある新国立美術館

館内のほとんどが撮影OKでした。解説はしませんが、いくつか紹介します。


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他にも今治タオルの過去の課題から現在のデザインへの生まれ変わった成り立ちや、ある幼稚園の再建築の例、細かくはセブンイレブンの各種パッケージデザインなどなど勉強になるものが非常に多いです。

 

仕事の幅の広さと深さも圧巻ですが、ただビジュアルを起こすという仕事を超えて、社会課題や企業課題に対してのアプローチの手法としてのデザインの重要性を感じれますし、そういった仕事が人々に感動を与えるというところに、自分の仕事の未熟さや、今後に向けたパワーを得られました。

 

佐藤可士和展のチケットはオンライン予約の他、当日現地でも販売しているようでした。どれくらい混むかわからなかったので自分はオンライン予約でいきました。

10時の会で入ったのですが、人はそこまで多くなく密になるようなことはなかったです。朝の六本木の街には人もまばらでした。

 

展示スペースはすごい広いというわけではないのですが、じっくり見入ってしまって、1時間ちょっとくらいで出てきました。

 

帰りに六本木駅から少し歩いたところにある「ぶどう酒食堂さくら」というお店でランチ。ワインショップとパン屋さんが併設されているお店のようです。一応予約していきましたが、わりと席はランチの時間になって程なくして埋まったので予約した方が良いと思います。

 

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ラトリエデュパンというパン屋さんが併設されていて、ランチではそれをいただけました。8種類楽しめて、どれもすごくおいしかったです。

とくに食パンはしっとりもちもち、独特の甘さがあって感動したので、買って帰りましたー。

 

美術館とランチを堪能して帰宅した、久々のお出かけ。

 

HHKB専用パームレスト

在宅ワークも長引いて、買ってしまいました。

HHKB専用パームレスト

 

HHKBの打鍵の感覚は最高なんだけども、やっぱりちょっと高さがあるので手首や前腕がちょっと疲れていたみたいなんです。そこで思い切って買ってみました。

 

 

 

 

HHKBのサイズと高さにぴったりに合わせただけの、ただの板切れっちゃ板切れなんですが、これが使ってみると本当に疲れがなくなります。

表面もとてもなめらかで、あたっている違和感のようなものも特にありません。

指の稼働が減ったからかタイピングもより早くなった気がします!(個人の感想ですw)

 

これを使うのと合わせて、椅子の高さも重要ですね。上腕がデスクと並行になる角度になるように椅子の高さを調整すると良いらしいですよ。

 

正直、天然木材であるとはいえ、ちょっとお高いかなと思いますが、仕事の環境を快適にして稼ぐことを考えたら投資しても良かったかと自分は思いましたね。

江ノ島散策(冬)

ステイホーム続きで車のバッテリーもあがりそうだったので、先日、とある日曜日に江ノ島まで走らせてきました!

 

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こちら朝8時頃の江ノ島。左手に江ノ島、右手に富士山。

富士山は少しもやってしまっていたけれども、両方をワンビューで見たのは初めてかもしれない!


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 朝ごはんはビルズでパンケーキをいただく。

ふわふわ目の生地にメイプルシロップが入ったバターがたっぷり。オーシャンビューを眺めながら、食べ応えのあるこの量をゆっくり堪能。ボリューム的には女性だったら2人で1皿頼むので十分くらいかもしれないです。

カロリーの高さが一瞬頭をよぎったものの、早朝からリングフィットしたし、カロリーゼロでしょう。笑

お店はあらかじめ朝8時で予約を入れていました。開店まもなく、まだ朝も早いというのにすでにお店の前には列が。6〜7組くらい並んでいたかな。予約しないでもいけるかなと思っていたけれども、念のため予約をしておいてよかった…。

 


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その後は新江ノ島水族館へ。

おそらく7~8年ぶりくらいだったと思います。最近はカワウソやカピバラもいたりして、ただの水族館を超えてきました。笑

私は実は関東の水族館という水族館はほぼコンプリートしているのですが、シーパラなどを見ていると広さやショーの規模などはコンパクトです。ですが、えのすい駿河湾の生態系についての解説が多くあるし、くらげのアーティスティックな展示や、イベント展示など、限られたスペースの中で内容を濃くする工夫がたくさんされているなと感じました。たぶん次に行った時には新しい情報があるのかなと、リピートが楽しみです。


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日本が誇る深海探査船のしんかい2000が展示されていました!

深海魚の展示などもあって、勉強になりますよ。

 


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その後は江ノ島に渡って散策してきました。

江ノ島はえのすい地下の駐車場から徒歩で15分くらいで渡れます。

結構江ノ島付近は駐車場が高いので、移動するたびに車を動かしていると結構お金がかかります。

 

私も二回動かしただけで、駐車代だけで4,000円くらいになってしまったと思います。

1箇所決めて、徒歩か江ノ電で移動するのが賢いのかなと思いました。

 


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パワースポットである龍宮にも行き、


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おまんじゅうをいただいて帰りました。

江ノ島の反対側までお参りをしながらまわると往復1時間ちょっとくらいかなと思います。帰りはまっすぐ戻ってきましたが、20分くらいでした。

 

朝ごはんから始まって、江ノ島水族館、江ノ島散策と、1日ゆっくり楽しめました。江ノ島からの海の眺めも綺麗だし、自然も感じれるし、首都圏近郊にお住まいの方のちょっとした気分転換におすすめです。

 

またいこう〜。

毎日家計簿 - 可視化をすると浪費がなくなる

私はこの記事を書いている時点で30代後半なわけです。

きっと読んでくださっている方の中にもそれくらいの方もいらっしゃるのかなと思いますが、将来のお金のことって気になりませんか?

 

私は気になっていました。今のところ会社員ですし、そうなると定年もあって、その後は年金暮らし?でも年金ってどれくらいになるのだろうか、その時にどれくらいの暮らしができるんだろうか、今は元気だけど、だんだん身体も病気がちになったりしてくるだろうし、きっと今はかかっていない部分で出費もかかってくるようになるんだろうなあ、、とか、いろいろ。

 

…とはいえ何かに備えて、貯めてばかりも人生を楽しめない気がします。キャリアに向けて投資も必要だし、旅行だってしたい、日々美味しいものを食べたい。どれくらい貯めてどれくらい使っていいのよ、、なんて考え始めると悩んじゃいますよね。私はお金に対しては比較的悲観的なほうなので、こういうことをすぐ考えてしまいます。笑

 

私の場合は貯蓄型の保険に入っているので、それがそのまま継続できたら何歳くらいにどれくらいの資産になっているかとか、確定拠出年金で将来いくらになるかとか、その分の将来資産の量が見通せます。

ただ、それだけだと将来足りなくなるな〜という金額を計算しておいて、そこに向けて毎年どれくらいお金を残しておけばいいのかなという目標を決めて、それ以外は自由に使う、、という風にしています。

これをやるために、普段お金がどれくらい入ってきていて、どれくらい出ていっているかの可視化が必要だと思いたち、10年ほど前からでしょうか、スマホを使い始めたころからアプリで家計簿をつけるようになりました。

 

このスマホの時代、レシートを財布に残して、あとで記録、、という手間はかけたくありません。私は外食しても、自動販売機で何か買っても、スーパーで買い物しても、お金を支出した瞬間にすぐにアプリにつけるようにしています。

 

私が使っているアプリはこれです。

 

いくつかの家計簿アプリをこれまで試したのですが、自分は以下のような点が気に入っています。

 

① 予算設計ができる

② 固定支出を設定できる

③ アプリを開いて1タップで入力できる

 

1点目が大事です。例えば今月の支出はすべて諸々で20万円までに抑えよう、、というのを項目ごとに設定できるわけです。今月の食費は2万円まで、交通費は1万円まで、衣類は1万円まで…など。同様に、今月は付き合いが多くなりそうだから、交際費は3万円までいいけど、代わりに衣類を買うのは控えよう、普段の食費を抑えめにしておこう、、という設計ができます。

これを設定しておくと、その予算に対して実際どれくらい進捗しているのかが見えるので、何かの支出がオーバー気味になった場合に、途中から財布の紐を閉めるということもコントロールできるようになります。

 

そして2点目、例えば毎月払う携帯料金や、公共料金、ネットの料金など、ある程度固定の支出に関してはあらかじめ設定しておけます。これと①の予算設定とを組み合わせると、今月固定支出以外のもので支出して良い費用が一目瞭然になります。

どういうことかもう少し書きますね。①で予算を設定しておくと、それに対する進捗が見えると記述しましたが、進捗はアプリを開いたその日時点の記録になっています。例えば今日が5日だとして、6日時点で交際費3,000円支出するということをあらかじめ記録していても、進捗には反映されてきません。

よって、毎月支出することがわかっている費用は1日時点で固定支出として計上しておくと、全体の予算に対して残りいくらあるのかが一目瞭然になります。携帯料金など、毎月微妙に変わる費用もざっくり先に入力しておくと良いです。実際の支出の金額が確定した時点で後から修正もできますから。

 

3点目は純粋にユーザビリティです。お金を支出した瞬間に漏れなくさっと書けることはとても大事です。例えば自販機で100円の飲み物を買ったとして、レシートも残りませんし、後から記録、、なんてのが難しいので、その場でストレスなくすぐに済ませることが大事です。

たかが100円かもしれませんが、365日忘れれば36,500円分です。バッグひとつでも買えますね。そのお金がいつの間にかなくなっているなんて恐ろしくないですか。笑

 

自分のお金をセルフコントロールするためには家計簿アプリは必須です。

たくさんあるので、色々試して、自分にあったものを使うのが良いかと思います。

ダラけたい人ほど習慣化

わたくし、何を隠そうすんごい面倒くさがりで、休みとあればダラけてしまいがちなのです。

ゲームをやり始めると1日やってしまうなんてザラ、ちょっとクリーニングに出さなきゃというのもつい翌週に回してしまったり、洗車もまぁ今日じゃなくてもいいかな〜なんていう始末。

 

でもそんな自分だからこそ、「習慣化」(ルーティン)を大事にしています。

「とりあえず何も考えずにある行動を起こす」ということです。

 

最近だと、何にも考えることなく朝5時に起きたらまずリングフィットを30分。

終わったら10分で日記を書いて、45分は勉強や読書。

そのあとは何も考えずにご飯と味噌汁を温めて、目玉焼きを焼いて食べる。

7時半頃に星星のベラベラEnglishを見て、前日のWebニュースを一通り見て、そのまま仕事に入る。

 

仕事が終わるのが19時すぎるので、晩ご飯を食べたらあとはもうあとはだらだら。ゲームやったりして、21時半には寝ます。早いって言われますね。笑

このだらだらする時間が至福だったりするんですが、朝頑張ったという感覚があってだらだらにも気合いが入ります。笑

 

朝のルーティンは週末も同じです。週末の昼間は買い物にいくなり、ドライブにいくなり週末しかできないリラックスの時間をとりますが、放っておくと1日ゲームやったりもしてます。笑

 

だらだらしつつ、朝の勉強習慣もあって情報系の資格をとったり、英語がしゃべれるようになったり、年間50冊読んだりなどなど、ちょっとずつですが続けていることによって力をつけることができています。

 

社会人って長いですよね。私は焦って何かをする必要はないと思っていますし、だらだらしたいときはだらだらしたいので、最低限のラインとしてちょっとした「習慣化」を大事にしています。

 

習慣化を始める時だけ少し気持ちを入れる必要がありますが、一度慣れれば特に頭を使わずにいろいろできるようになります。寝る前に歯を磨く、、みたいなもんです。

 

いろいろやりたいんだけど、なかなかできないんだよな〜という方、特に朝は時間が取りやすいからおすすめですよ。

支援と強制は紙一重

今このコロナ禍で運動部の監督をしていると、学生たちといろいろと意見交換をして物事を決めていく必要性に日々直面します。

 

例えば、

 

 ・「緊急事態制限が再度出て学校から外での練習禁止にされてしまった。自宅のトレーニングをどうするか」

 ・「最近Aくんのモチベーションが低いようだ、どうするか」

 ・「チーム全体として、食事や睡眠などの生活面の管理が甘いようだが、どうやって管理するか」

 

などなど。

 

もともと寮生活が基本のチームだったので、食事は管理できていたし、睡眠も消灯があったので管理できていました。誰かのモチベーションが低いとあれば、すぐに察して対話をしたりなどが学生間でもできていたのですが、リモートの日々が続くとそうもいきません。

そんな未曾有の悩みが日々続き、主将などから相談をもらいます。日々頭を使っていくことが求められます。

 

そういったときに「じゃあ、こうしてはどうだろう」と私から言ってしまうと、学生からすると「大人である先輩がそう言ったのだから」ということで、それがあたかも正解のように取ってしまったり、悪いケースではそのいう通りにそのまましよう、、という思考が働く場合があります。

 

例えば、「食事の管理が適当ではないようだ」という課題に対して、「Slackでみんなの食事の写真を共有しあおう」というアイデアを出したとしても、それをやるまでで終わってしまう場合があります。

本当は「身体作りがうまくいっていない」という問題に対して、「食事の管理が甘いから」という課題があり、「じゃあSlackなどで共有をしあおう(そしてみんなで指摘しあっていこう)」ですが、この「Slackで共有する」部分だけがアクションとして残ってしまう場合があります。

本来、「身体作りをうまくいかせるため」のものなので、指摘しあって、適当な食事管理をしていない人に対してはきちんと指摘をして改善をして、身体を作っていくことまでが正しいアクションかと思います。

 

 

コーチングの基本は、同じ方向をみて、同じゴールをみて、そこにたどり着くために互いに意見を交換しながら納得感をもって物事を決めて進めていくというものです。

こちらとしてはそのつもりで、よかれと支援のつもりでアイデアを出していても、受け手の意識によっては、ある種の「強制」になってしまい、結果的に効果が低い状況になってしまうのです。

 

いかに発生している「問題」と、それを引き起こしていると想定される「課題を仮説として」引き出してあげて、「打ち手」を自然と自分で考えさせるか、、話を運んでいく必要があります。

 

ここがコーチングのスキルが求められるポイントなのだと思います。

仕事でチームをマネジメントをするのも一緒ですね。目的や意図をはっきり伝えた上でアイデアを出していかないと、気付いたら何かをやるだけになってしまっていたりします。

 

自分がマネジメントするチームのメンバーを「マシン化」させてしまわないように、「支援」と「強制」が紙一重であるということに気をつけながら、今日もコミュニケーションとっていこうと思う次第です。