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新宿で働くIT系プロダクトマネージャーが語る会社員の働き方・生き方

やきそばカレー問題

大きな会社で商品企画やってたりすると、その企画を通していくプロセスの中でいろんな人のいろんな意見に翻弄されそうになるわけです。

たとえば担当者が「○○というターゲットの××というニーズを満たすため、大丸2大丸2︎という商品を考えています」といったときに、なるほどそれを満たすならこういう機能をつけたほうがいい、売るならどこだな、いやいやそれよりもこういうアイデアのほうが、そもそも○○のニーズは本当にそうなのかみたいにあーだこーだ始まるわけです。無責任に。

無責任に・・・と書いたのは、要するによく考えたら責任はその担当者ってことですよ。

その企画がうまくいかなかったら「ダメだったね」と言われるのはその担当者なわけです。業績を評価されるのはその担当者です。

だから本来であれば、周囲の人はその担当者の責任と企画を尊重し、それを肉付けしたり支援するアイデアが求められているわけですが、みんな悪意なく無責任に否定したり、まったく違う選択肢を出してきたりするわけです。それをいちいち汲んでたら、その商品はやきそばカレーになるのです。

やきそばカレーとは、、私はやきそば食べたいな〜、私はカレーを食べたいな〜〜、なんていうときに、じゃあ間とってやきそばカレーでも食べにいくかなんてことになってしまった現象のことです。

それがカツカレーならまだいいですよ。当初と違うものでも、まだ商品になってるから。でもやきそばカレーはねえ。中には好きな人いるかもしれないけど、多くの人が賛同しないものでしょうねえ。

かわいそうなことに、その担当者はいつまでもプロになれないわけで、若い人を育てられない組織の出来上がりです。みんなの間を取ろうとするとそうなっちゃうわけなんですね。

こういう組織はそれはそれでダメなんですが、やきそばカレー問題を回避するのに、もちろん担当者の説得力がカバーできる部分も大きいです。たとえ変な意見に揉まれても、「いや違います、こうです」と言い切ること、仮にその場はうまくまとめられなくても、後日あらためて場を持って正しい方向に軌道を戻すことが大事。

そのときに意識すべきは、「○○さんだったら、この商品使ってくれそうだな」とイメージがもてるものであること。普通の人だったら、これまでに多くの人に出会ってきています。すごく特異な人に会う必要はないです。ふつーーーの人と普段付き合っているだけで、いろんな種類の人が交友関係にいるはずです。

それがイメージできる企画を最低限もっていくことと、その説得をすること。

それがやきそばカレー問題を回避するヒント。

つまり、、、机の前で企画書を書いているだけでは乗り越えられないということですねー。

フィールドに出て、普段からいろんな人に会わないと。