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新宿で働くIT系プロダクトマネージャーが語る会社員の働き方・生き方

会社員道

ってあると思いますよ。

なんか、最近の世の中の風潮として、自分で事業を起こしたり、スタートアップを始めてみたりして、「会社に帰属しない」的な生き方を選ぶような人も多くなってるように見受けられます。

それはそれで生き方ですし、否定されるべきものではないのです。ただ、その生き方を選んだことそのものを「俺他人と違う、すごい、ドヤァ」的な態度で、さも何かの先生かのようにプレゼンされるとちょっと滑稽。

会社員には会社員なりの働き方や、彼らでしか全うできない人生があるのです。逆もまたしかり。

私のような仕事は、特に要素技術や、それを書ける仲間たちがいないと成り立たない。世の中に対して何をしたいか、どんなスキルをつけたいかという夢と目標を追う中で今の仕事を選んでるわけです。

逆に「会社に帰属しない」生き方を選んでる人たちは、大きな会社でしか学ぶことのできない多くのことを捨てていることになるのです。たくさんのお金を使わせてもらえて、たくさんのことに、多くの仲間とチャレンジできるなんて、会社員ならではのこんな良い環境もなかなかないもんです。後からまた入りたいと言っても入れるもんでもない。

「自分のやりたいこと」を大義名分に、簡単に一度始めたことをやめてしまう人って、そもそも何がしたくてその仕事始めたんでしたっけって思うわけです。

もちろんキャリアや夢を考え直すターニングポイントは必ずありますが、ちょっと考え方が変わったからってすぐ仕事を変えてしまう人はあんまり信用なりませんよね。

何人かこの手の人の話を聞いてきましたが、自分と1番違うなと思うのは価値を提供する対象の大きさと深さです。

1人でビジネスを始めた人は、大抵少人数の一定の方々に継続的に深い価値提供をしています。会社員でも特に大手は逆で、できるだけ多くの方に一定の価値を提供、その中でもロイヤルカスタマーと言われる人には深い価値を提供できるよう努力するもんです。

したがって、ケースにもよりますが、話すスケールが違くて話が合わないんですよ。

それが何を意味しているか、、というと、つまりこの2方向のキャリアは完全に道として違うものであって、比較されるべきものではないということなんですね。

自分なりキャリアを磨く必要はありますが、それが会社員は会社員でちゃんとやれば通用することなんで、「だから会社を辞めるべき」とか啓発してる人がいたら、それ嘘ですから、騙されないでくださいね、特に若い会社員のみなさん。今会社員であるみなさんの前にある環境は特別なものですから、存分にそれを利用して世の中に価値を発揮すれば良いと思います。

そういう意味で、会社員を貫いてきちんと世の中の多くの方々に価値あるものを送り出す、会社員道ってあると思いますよ。最初の夢をどうか諦めずに、他にやりたいことができたら副業で人助けするとか、その程度の本来の仕事へのこだわりはあってしかるべきです。

もちろん、選択は自由ですけどね。